みなさんこんにちは。
阿加井秀樹です。
今回ご紹介する名店は京都で12年連続ミシュラン3つ星を獲得している90年の歴史がある
京都吉兆本店
をご紹介していきます。
まず初めに吉兆という名前の由来は知っていますでしょうか。
「𠮷兆」という名前は、創業者・湯木貞一が大阪の新町にお店を開く際、
当時、町絵師であった須磨対水先生に「日本中どこでも使える名前をつけてください」とお願いし、考えて頂いたそうです。
大阪の浪速・今宮神社の十日戎の「𠮷兆笹」の売り子による“キッキョウ、キッキョウ”の呼び声にちなんでつけて頂きましたが、
お客様が「きっちょう」とお呼びになり、自然に「𠮷兆(きっちょう)」と呼ぶようになりました。
また、ある時
「吉の字が“士”の下に“口”では、武士は食わねど高楊枝、云うて食べ物屋には向かん。“土”の下に“口”なら野菜に通じるからええのんちゃうか」
と言われ帰られた老人客がいらっしゃいました。
後にこの方は俳人入江来布先生のお父様だとわかりましたが、
この助言を受け“食材を育む大地”の意味を込め『𠮷兆』という字を使うようになりました。
𠮷兆のホームページにも載っていますので是非ご覧ください。
創業は1930年11月21日で初代湯木貞一が大阪の新町に小さな料理屋「御鯛茶處𠮷兆」を開業したのが始まりです。
お座敷遊びやお茶事、お舟にも対応しているということで料理だけでなく娯楽全てを楽しむことができます。
それではまた。阿加井秀樹